6年2組 平野 桂子 先生
6年2組を受け持つ平野桂子先生は、プロジェクターと書画カメラをうまく組み合わせて、授業をスムーズに進めている。
「私の場合は、子どもたちにやってほしいことを伝えるときに、教科書の一部分を書画カメラで拡大しています。子どもたちの発表も書画カメラを通してプロジェクターで映し、どのような考えを持ったかを、みんなで共有できるようにしています。」
例えば、家庭科の「生活時間をくふうしよう」では、家で子どもたちがどう過ごせば、家族と触れ合う時間をもっと増やせるのか、時間の使い方を工夫してもらう授業である。子どもたちは、ワークシートに各々の時間の使い方を書き込んでいく。発表のときは、書き込んだ部分を書画カメラで拡大し、スクリーンに投映する。大きな映像を見ながら、子どもが発表を行い、平野先生が評価をしていくという流れである。
「プロジェクターが導入される前は、言葉で説明をすることが多かったのですが、言葉だけだと、全員にうまく伝わらないことがあります。説明や発表を目で見られるというのが、子どもたちの理解につながっていると思います。目線が自然と上がってスクリーンに集まるので、集中度も高くなっていますね。」
掲示物を紙で作ったり、拡大コピーしたりする必要がないので、授業の準備にかかる手間もだいぶ軽減されたとのこと。また、書画カメラのほか、デジタルカメラやパソコンと連携させた活用にも、平野先生は積極的だ。
「体育では、高跳びの授業のときに、子どもたちの跳ぶ様子をデジタルカメラで撮影し、プロジェクターで投映しました。図工では、これから作っていく作品のイメージを広げられるように、参考作品のスライドを作ったこともあります。総合的な学習の時間では、子どもたちが調べてきたことをパソコンで編集し、プロジェクターを使って発表したりしました。どの例も自分の目で確かめることができるという点で、プロジェクター導入前と比べてわかりやすくなり、授業の質は向上していると思います。」