最近のプロジェクターには、映像インターフェースとしてさまざまな接続規格が用意されています。これはパソコンのインターフェースが進化して変わってきたためです。今回はプロジェクターの性能をより引き出すために、代表的な接続法について解説していきます。
パソコンとプロジェクターを接続する映像規格
パソコンとプロジェクターを接続するとき、どのケーブルを選択すればいいのか、迷ってしまう人もいるでしょう。ひと昔前は、VGAケーブルの「一択」である場合が多かったのですが、最近のプロジェクターの背面や側面を見ると、さまざまなケーブルを接続する端子がずらりと並んでいます。
基本となる接続法は、レガシーのアナログ規格であるVGA、近年は映像と音声が1つで送れるデジタル規格であるHDMIが主流になってきています。またケーブルを接続せず映像を送る、無線LANで、という声も聞かれます。
大半の方は、会議室に配備されているプロジェクター、部署で管理しているプロジェクターに付属の映像ケーブルで、繋ぐ方法を変えているケースがほとんどでしょう。
では新たにプロジェクターを購入する際の映像ケーブルの選び方についてアドバイスいたします。
①プロジェクターに装備されている映像端子を確認する
最近ではVGA端子のみ、といったプロジェクターは見られなくなりました。ほとんどのプロジェクターにはHDMI端子を備えています。購入を予定するプロジェクターの映像インターフェースの種類をまずは確認しましょう。
②接続するパソコンの映像インターフェースを確認する
最近では、一部ビジネスタイプのノートパソコンを除いて、HDMIをはじめとしたデジタル規格の映像インターフェースのみを搭載しているノートパソコンが主流となっています。
プロジェクターを使う部門のパソコン、会社や学校での標準品のパソコンを確認してVGAが良いのか、HDMIが良いのかを確認しましょう。
パソコンの映像インターフェースの主流がデジタル規格のため、将来も見据えて映像も音声も1本のケーブルで接続出来る使い勝手の良いHDMIケーブルがおすすめです。
近年、軽量で薄型のビジネスモバイルパソコンではUSB Type-C形状のThunderbolt3が多く搭載されています。ただこの場合は、HDMIへ変換するアダプターや、ケーブルがあれば問題なく接続し、映像と音声が再生出来るでしょう。
HDMI端子とUSB給電を使った便利な接続
HDMIケーブルやUSBケーブルを接続できる端子があれば利便性が大きく増します。
HDMI端子とUSB給電を兼ねそろえたプロジェクターの場合、HDMI端子にMiracastなどのワイヤレスストリーミング機能をもつスティック端末などを接続し、USBで電源を供給することで、非常にコンパクトな機材でプレゼンを行えます。USB給電はレーザーポインターなどプレゼンの補助アイテムを充電するときにも使えるため、意外と「あってよかった!」と実感することの多い機能です。
このように、端子の選択肢が多い機種は、それだけ利便性や活用の幅が広がります。ただ、HDMIの搭載は必須な時代に突入しており、HDMI端子をもたないパソコンの場合は、いつでも外部モニターやプロジェクターを使ったプレゼンテーションや会議ができるよう、自分のパソコンに応じたHDMIへ変換可能なアダプターを持参することが必須と言えるでしょう。
プロジェクターを複数のパソコンと接続する
プロジェクターとパソコンを接続するときは、必ずしも「プロジェクター1台につき、パソコン1台」という組み合わせにすることはありません。たとえば何台ものパソコンを同時に接続できる「ネットワーク機能」が搭載されたプロジェクターもあり、複数のチームで順番にプレゼンをするような場合は、ケーブルをいちいち繋ぎ直す手間がなく、さらには次のプレゼンターのパソコンまでケーブルが届かず座席変更、などというプレゼンター交代のインターバルが短縮できます。
さらに、スクリーンを分割して複数のパソコンの資料を同時投映できる機種なら、プレゼンの幅が大きく広がります。たとえば、カシオ計算機のパソコン用ネットワーク投映アプリ「 C-Connection 」に対応した機種の場合、同時投映は最大4台まで可能になるうえ、無線通信で面倒なケーブルの管理も必要ありません。複数のパソコンから同時に投映することで、スライドと動画の切り替えがスムーズになったり、凝った演出が可能になったりと、ひと味違うプレゼンを実現できます。
このほか、カシオ計算機のスマートデバイス用アプリ「 MirrorOp Presenter 」を使えば、タブレットとプロジェクターだけで、非常にスマートなプレゼンテーションが実現できます。
ワイヤレスでのプレゼン、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。元日本マイクロソフト業務執行役員で「プレゼンの神」と呼ばれている澤円さんによる、ワイヤレスプレゼンの実演動画もご覧ください。
動画でも使用されている小型軽量プロジェクター「 FORESIGHT VIEW 」は、現在最長1ヶ月間の 体感プログラム を実施しています。無料でワイヤレスプレゼンの便利さを実感いただけます。ぜひお試しください。