プロジェクター 解像度

プロジェクターを選ぶならまずは‘解像度”を理解しよう! 意外と知らない“解像度”について

プロジェクターを選ぶときに、必ずチェックしたいのが「解像度」という項目です。「解像度が高いと映像がきれいになる」という漠然としたイメージはあっても、具体的にどんな解像度を選べばいいのか…ということは、多くのユーザーにとってなかなか難しい問題だと思います。今回は解像度をテーマに、ビジネス用に最適なプロジェクター選びを考えていきます。

解像度とは?

解像度に注目したプロジェクターの選び方を説明する前に、「まず解像度とはなにか?」ということから整理してみましょう。

解像度は「輝度」や「コントラスト」と並んで、映像のクオリティを左右する重要な項目です。具体的には、映像を表現するドットの数をあらわした数値で、基本的に数字が大きいほど(解像度が高いほど)、映像はきめ細やかになります。たとえば、解像度が低いプロジェクターだとスライドの文字が潰れて読めない場合でも、解像度が高いプロジェクターを使えばきちんと読める、ということも少なくありません。

ビジネス用のプロジェクターの解像度には、下記のような規格が採用されている場合が多いでしょう。

<VGA> 解像度:640×480
<SVGA> 解像度:800×600
<XGA> 解像度:1024×768
<WXGA> 解像度:1280×800
<フルHD> 解像度:1920×1080
<WUXGA> 解像度:1920×1200

「数字×数字」であらわされている解像度は、ドットの細かさ以外に、スクリーンのヨコとタテの比率もあらわしています。たとえばXGAの「1024×768」は「4:3」のスクリーン比率で、WXGAの「1280×800」はよりワイドな「16:10」のスクリーン比率であることがわかります。

現行のビジネス用プロジェクターではXGAやWXGAを採用している機種が多いようですが、古いプロジェクターの場合、VGAやSVGAを使っている機種もあるでしょう。

解像度の選び方

解像度をもとにプロジェクターを選ぶときは、映像を出力するパソコン側の解像度にも注目しなくてはなりません。パソコンにもさまざまな解像度の規格がありますが、一般的なプロジェクターにはパソコンとの間で解像度が違っても自動変換で表示できる機能が搭載されています。

たとえばパソコンは新しいモデルを買うほど解像度が高くなる傾向がありますが、多少古いプロジェクターを使っていても、インターフェイスの規格が合えば映像を映し出すことは可能です。ただ、パソコンとプロジェクターの解像度はなるべく一致させたほうが、映像が美しくなる傾向にあります。せっかく新しいパソコンを購入しても、プロジェクターが古いと、その能力を十分に発揮できない…ということもあるかもしれません。

また、画面比は先ほど述べた通り、4:3と16:10(ワイド)が存在しますが、こちらもパソコンがワイドならプロジェクターも16:10に合わせたほうが使い勝手がいいでしょう。

旧来はプレゼン用のスライドを4:3のサイズでつくるのが主流でしたが、最近はパソコン自体がワイド画面を採用している機種が増えているため、16:10の解像度を持つプロジェクターのニーズが高まっています。こういったニーズを受けてか、プレゼン用のスライドもより情報量が多いワイド画面でつくるケースが目立ってきました。

ビジネス用プロジェクターの解像度は?

では、結局のところビジネス用プロジェクターの解像度は、どれくらいが適当なのでしょうか。一昔前は、プレゼン用のソフトでスライドを作成する場合、文字や表を「大きく、見やすく」つくるのが基本でした。これはプロジェクターの解像度が低かったことが一因で、スライドに情報量を詰め込みすぎて、スクリーンに投映したときに文字が潰れて見えなくなってしまった…という経験を持つ人もいるでしょう。

しかし、プロジェクターの解像度が高まった現在では、必ずしも「大きく、見やすく」が基本ということではなくなっています。細かい文字や図表も鮮明に映し出せる機種が増えているため、グラフや表を活用した細やかな資料を提示したり、スライドのほかに動画やWebサイトを表示したりと活用の幅が広がっています。

また、近年ではWeb会議の画面を表示する、といった活用もあります。SVGAのような低解像度のプロジェクターの画面だと、参加者の画面のサムネイルが荒くなり、表情が掴みにくいなど、活用に制限が発生する恐れもあります。

プロジェクターは「ちゃんと映れば問題ない」と買い替え時期を逃しがちですが、古い機種を使い続けている場合、プレゼンに制約が出るなど、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうリスクもあるでしょう。こういった状況を踏まえると、一昔前のVGAやSVGAといった規格にしか対応していないプロジェクターは、そろそろ買い替えのタイミングであるといえます。「プロジェクターは高価」というイメージがある人も多いと思いますが、最近は高解像度でも廉価なモデルが増えています。たとえばビジネス用のプロジェクターを扱っているカシオ計算機の機種では、もっとも廉価なエントリーモデルのプロジェクターからWXGAの解像度を備えており、輝度やコントラストも十分な性能を有しています。

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