プロジェクター 比較

プロジェクター購入の検討材料は? 抑えておくべくき3つの“比較ポイント”

プロジェクターの購入を検討するときに、カタログに掲載されているさまざまな数値や機能を比較する人は多いと思います。しかし情報量が多すぎて、なにを中心に検討すればいいのか、わからなくなる場合もあるでしょう。そこで今回は、ビジネス用のプロジェクターを選ぶときに比較したいポイントについて整理していきます。

表示機能を比較!

プロジェクターの比較ポイントはさまざまですが、表示機能に直結する解像度・輝度・コントラスト比のチェックは外すことができません。

まず解像度には多彩な規格がありますが、ビジネス用としてプレゼンの資料等を投映するプロジェクターならば、WXGAといった解像度で十分に対応できるでしょう。最近ではWUXGAやハイビジョンに対応した機種もありますが、ビジネス用ではオーバースペックになる可能性もあるため、価格等の兼ね合いも見ながら検討することをおすすめします。

続いて輝度ですが、こちらは光源の明るさをあらわすルーメン(lm)という単位が参考になります。明るい部屋で使う場合は高い輝度が必要になりますが、部屋の広さなどによっても最適なルーメンは変わってきます。広い講堂などで使う場合は、できるだけルーメンの数値が大きな機種を選ぶのが無難でしょう。

ただし、プロジェクター製品の仕様に記載されているルーメン値については、メーカーごとに算出基準があり、実際に比較をしてみると低いルーメン値のプロジェクターの方が明るかった…なんてこともあります。カシオ計算機のプロジェクターはJISで定められたプロジェクター測定規格(JIS 6911)に則った仕様値です。プロジェクターを選ぶ際、どのような規格での数値化を確認することは押さえておきましょう。

下記はプロジェクターを選択する際の目安となるチャートです。
例えば60インチの映像を表示したい場合、1640ルーメンのプロジェクターがあれば、明るい部屋で必要となる400nits相当の映像が実現出来ます。同様に、80インチの映像であれば2920ルーメンのプロジェクターが必要となります。
使用したい画面の大きさと照明の環境に応じて、必要となる輝度に応じたプロジェクターを選択してみてはいかがでしょうか。
ただ、購入してから「画面が明るすぎた」「暗かった」と後悔、失敗しないために、カシオ計算機は法人・教育機関・官公庁に所属されている方に対してご購入前に最長1ヶ月間無料で試せる「 体感プログラム 」をご用意しております。購入後に公開しないためにも是非とも本プログラムをお気軽にご利用ください。

投映サイズと必要な明るさの目安(ルーメン)

投映サイズと必要な明るさの目安(ルーメン)

出典)TI DLP ® technology for laser TV displays

また、コントラスト比は映像の鮮明さにかかわる重要な項目です。一般的にコントラスト比は数値が大きいほど、映像の明暗をくっきり表現することができます。また、コントラスト比は映像の投映方式によっても左右されます。たとえばカシオ計算機のプロジェクターで採用されている「DLP(デジタル・ライト・プロセッシング)」方式の場合、一般的な液晶プロジェクターと比較してコントラスト比が高いので、プレゼンテーション資料やスプレッドシートの表示映像の視認性が高くなる、というメリットがあります。

設置・接続方法を比較!

一口にプロジェクターといっても、各メーカーからいろいろなモデルが発売されています。ビジネス用のプロジェクターにも、比較的廉価に購入できるエントリーモデルから、幅広い用途に対応できるスタンダードモデル、多機能を搭載したモデルなど、さまざまなモデルが出ています。

性能や価格のほか、筐体の大きさや重量も比較ポイントになるでしょう。一般的に広い場所に適したモデルほど高い輝度が必要になるため、筐体が大きくなる傾向にあります。持ち運んで利用することが多い場合は、コンパクトなモデルを選ぶのも一考です。たとえばカシオ計算機の「 FORESIGHT VIEW 」は、A5サイズで質量も約1.1kgという優れた携帯性を実現しています。

プロジェクターを持ち運ばずに、決まった場所で使う場合は、設置方法もチェックしておきましょう。テーブルや台などに据え置いたり、天吊りにしたりするほか、壁掛けできるモデルもあります。プロジェクターのなかには、スクリーンまで一定の距離を要する機種もあるため、どこに設置するかをあらかじめ考慮しておく必要があります。モデルによって光学ズームの倍率に違いがあり、スクリーンへの投映距離の幅に影響してきます。スクリーンまでの距離が短い場合は、短距離投映が可能な機種を選ぶといいでしょう。たとえばカシオ計算機の超短焦点モデル XJ-UT352WN では、わずか13センチの距離で60インチサイズの投映が可能になっています。

そして、機種によってインターフェイス対応が異なる点も忘れてはいけません。最近は多様なインターフェイスに対応できる機種が増えていますが、導入する環境に応じて、教室であれば書画カメラやDVDプレーヤーなど、ビデオ端子などレガシーインターフェースについて、従来から使用している機器の出力インターフェースで使う予定がないかをチェックしておきましょう。

便利機能を比較!

ビジネス用のプロジェクターには、独自の便利機能が搭載されている場合が少なくありません。最近はカシオ計算機の「 速楽耐プロジェクター 」をはじめ起動性が高い機種のニーズが高く、スイッチを入れてからわずか5秒で立ち上がる機種もあります。この機種はすぐに電源を落とせる「ワンタッチパワーオフ」も兼ね揃え、たとえば顧客のもとに出向いてプレゼンをおこなう場合などに、準備や撤収の焦りから解放されます。昔ながらの水銀ランプのプロジェクターを使った経験がある人は、映像が明るくなるまでに時間がかかったり、電源を切るときのクールダウンが必要だったりして、出先でヒヤヒヤしたこともあるでしょう。

クイックオンやワンタッチパワーオフといった高起動性を実現するのが、レーザー&LEDのハイブリッド光源です。水銀ランプと比較して、交換の手間も軽減されるため、メンテナンス性に優れているのもメリットです。こういった高付加価値を得るには、単なるルーメンの数値だけではなく、光源そのものの比較も必要になるでしょう。

メンテナンス性といえば、防塵設計も外せません。プロジェクターの大敵が埃だということはご存知かと思いますが、機種によっては掃除に手間がかかったり、定期的なメンテナンスが必要になったりと、なにかと面倒な思いをすることもあるでしょう。メンテナンスに不安がある人は、埃に強いか、弱いかという点もぜひ比較ポイントにしてください。

そのほか、LAN制御が可能だったり、電子辞書や関数電卓が接続できたりと、機種によってさまざまな便利機能があります。具体的な利用シーンをイメージしながら、どんな機能があれば便利かを検討するといいでしょう。