2018年7月23日掲載
プロジェクターを導入したことで、生徒とのシンクロ率が向上しました。(阿部先生)
プロジェクターを通して生徒とのシンクロ率が向上。一人ひとりを丁寧に指導できる授業環境を実現。
多彩な教育事業を営む株式会社栄光は、小・中学生向け学習塾 栄光ゼミナール目白校において、カシオの超短焦点プロジェクター XJ-UT351WNをトライアル導入。タブレットなどICT機器を活用した授業を推し進める中で、プロジェクターの大画面で共有できる利点が授業の質をさらに向上。生徒の理解度アップに貢献しています。
すぐに投影できることと、明るさに高評価
偏差値のみにとらわれるのではなく、その生徒を一番伸ばしてくれる学校への合格を目指す。「自分のトップ校へ行こう」をモットーに、1人ひとりに最適な指導を行う栄光ゼミナール。首都圏、東北、関西、北海道に約440教室を展開、約7万名の生徒数を擁する、日本有数の直営塾ネットワークを形成しています。今回プロジェクターを導入したのは、目白校。ベストな中学や高校選びを見据えた、成長に繋がる授業を展開しています。
「栄光ゼミナールの特長は、先生と生徒との距離感の近さにあります」と語るのは、小学4年生クラスの理科の授業でプロジェクターを実際に使用されている阿部先生。
「栄光ゼミナールの授業は少人数指導。生徒の学習進度や苦手分野をしっかり把握し、1人ひとりと向き合った指導を行っています。また、授業中はもちろん、自習中であっても生徒が先生に質問をしやすい環境を作っています」
また、ICT教育への関心も高く、タブレットなどデジタル教材を他塾に先んじて採用。解説動画を授業で視聴するなど、生徒の理解度を高める工夫をしています。このタブレットと、“Plan-Do”というオリジナルの学習帳を組み合わせた学習スタイルを『栄光メソッド』と名付け、栄光ゼミナールならではの強みとしています。
積極的なデジタル活用を進めている栄光ゼミナールですが、授業の道具としてプロジェクターを使用するのは初めて。どのような点を気に入っていただけたのでしょうか。
「以前にもプロジェクターはあったのですが、授業に使おうとは思っていませんでした。輝度が低く、映画館のように暗くしないと見られなかったからです。その点、カシオのプロジェクターはとても明るく、照明を点けたままでもしっかりと映せるので助かっています。また、13cmの距離で60インチの投映が可能な超短焦点モデルということで、ホワイトボードに近づけて設置ができます。少人数の教室でも邪魔になりません」
栄光ゼミナール目白校では、授業が始まる直前にプロジェクターを教室に持ち込み、設置しています。そのため、準備のしやすさというのも重要とのこと。
「接続も非常に楽で、パソコンに繋げて電源を入れればいいという簡単さでした。準備は毎回の作業になりますので、これが複雑だと業務に支障が出てきます。以前の機種ですと接続はもちろん、立ち上げにも本当に時間がかかっていました。焦点を合わせるのも一苦労。台形補正機能がついているのは便利ですね。そして最短5秒で起動できるので、映したいものをすぐに投映できるのも良いです」
続いて、実際の授業での活用法を説明していただきました。
「あらかじめスキャンしておいたPlan-Doを映します。以前はPlan-Doの内容をそのままホワイトボードに書いていました。空欄の答えを生徒に示すためには、前後の文脈も書いてあげないとわかりにくいからです。時には図版を模写することもしていました。プロジェクターを導入したことにより、その必要はなくなりました」
生徒は手元のPlan-Doと同じ内容がホワイトボードに投映され、わかりやすさが増し、先生も板書量を大幅に削減することができ、双方に無駄がなくなったとのこと。
「板書が上手な先生とそうでない先生がいます。Plan-Doをプロジェクターで投映することにより、どの先生でも同じクオリティで授業ができるようになるのではないでしょうか。板書で一生懸命だった時間を、生徒に目を向けることに使えるので、余裕も生まれると思います」
アンダーラインを引く箇所を指示する際も、以前はホワイトボードに前後の文脈ごと書き出していたという阿部先生。プロジェクターに映してしまえば一目で理解してもらえます。1回の板書にかかる時間が5秒だったとしても、10回で50秒。1分、2分と蓄積されていけば、生徒に演習をしてもらう時間が作れるかもしれません。
“Plan-Do”によって生徒が板書を書き写す時間を省き、そして今回、プロジェクターの導入によって先生の板書の時間を短縮することができました。
書く、という作業の無駄を省き、学ぶことに時間を割くという栄光メソッドがさらに進化したのです。
先生の視点や考え方を共有でき、生徒の理解度が向上
プロジェクターを導入したことによる何よりの変化は、「生徒とのシンクロ率の向上」と阿部先生は言います。
「生徒たちの目線が常にホワイトボードに集まるようになったのです。以前の授業環境ですと、どうしても手元のPlan-Doに目線がいってしまいがちでした。こちらが、ここが重要なポイントだよと伝えても、うまく伝わらずPlan-Doの明らかに違う箇所を見てしまっていたり。先生が板書をしているときは生徒たちにとっては待ち時間です。タブレットで植物の画像を探したりするときも、生徒によって操作するスピードが違います。同じ場にいるのに、同じ視点で同じものを見られていない。生徒とのシンクロを妨げられてしまっていました。
プロジェクターによる投映のおかげで、生徒の顔が自然と上がるようになりました。1人ひとりの顔をしっかり見ることができ、コミュニケーションも円滑になりましたね。生徒からも集中できるようになった、時間がいつもより短く感じたと好評です」
阿部先生の言う生徒とのシンクロ率の向上には、最短5秒で投映できる点も貢献しています。授業を始める際の投映時はもちろん、一度電源を落として再投映するときにもその差は現れます。従来の水銀ランププロジェクターの場合、電源オフ後に100秒ほどクールダウンが必要になります。カシオのプロジェクターなら、クールダウンすることなくまた5秒で投映可能。徹底的に効率化を図る栄光メソッドにおいて、投映されるまでの時間を待つことほど無駄なことはありません。
プロジェクターを使うことによって、先生も生徒も一つのものを見ながら授業が行えるようになり、先生の視点や考え方を生徒たちも共有できるように。指し示したい箇所、重要なポイントがスムーズに伝わり、即理解に繋がりました。
「正直、今までプロジェクターなしで授業をやってきたので、あれば便利かなという気持ちで使い始めました。今では授業のほとんどの時間でプロジェクターを使用しているときもあるほどです。まだまだ活用できることがあるのではないかと、可能性を大いに感じています。長時間の使用となると光源の寿命が気になりますが、約20,000時間も使えるということで、これも嬉しいですね」
この長寿命を実現しているのがレーザー&LED光源。有害な水銀を使っていないため、子どもたちが学ぶ教育現場で安心してプロジェクターを使用できるほか、環境負荷低減にも貢献しています。
タブレット上のデジタルコンテンツを投映する、休み時間中に動画を流しておくなど、アイデアはたくさんあると阿部先生は言います。できる限り授業の中で完結させ、生徒の理解度を100%に近づけたいというのが阿部先生の授業方針。栄光メソッドがさらに進化する可能性を持つICT機器として、カシオのプロジェクターに期待が寄せられています。