プロジェクターの多くは、スクリーンの正面に設置されます。部屋の構造によっては通路上の台やデスクの上に筐体を置くことになりますが、意外と場所をとることも…。そこで今回は、天井からプロジェクターを吊り下げることで省スペース化を実現する「天吊り」という設置方法を紹介します。
天吊りのメリット
プロジェクターの設置といえば、まず台やデスクの上に「据え置く」という設置方法が頭に浮かぶ人が大半でしょう。確かにお手軽で確実な設置方法ではありますが、プロジェクターを使わないときに場所をとったり、ケーブル類の管理が大変だったり、デメリットも存在します。プロジェクターが必要になったときだけ設置するという方法もありますが、頻繁に使う場合は出し入れの労力も少なくありません。
その点、天井にプロジェクターを固定する「天吊り」なら、場所をとらずスマートに設置することができます。電源コードをはじめケーブル類も、基本的に天井に布設することになるため、デスクまわりのケーブルが邪魔になったり、部屋が乱雑に見えたりすることもないでしょう。
また、プロジェクターの位置が常に一定になるため、いったん投映のためのベストポジションを決めてしまえば、あとで位置を調整する手間もなくなります。プロジェクターを使うたびに出し入れするような方法では、位置調整が意外と面倒になることも多いため、ひとつの場所に固定できることは、天吊りの大きなメリットだといえるでしょう。
ほかにも、機種によってはプロジェクターの周囲が熱くなったり、大きなファン音が聞こえたりすることもありますが、天吊りならあまり気になることはありません。
天吊りの設置方法
「天吊りは便利そうだけど、設置するまでが大変かも…」と尻込みしている人もいるのではないでしょうか。確かにプロジェクターを天井に設置するには、専用の金具で固定したり、本体の落下を防ぐワイヤーをつないだりと、一定の技術が求められます。天井の種類によっては補強工事が必要になる可能性もあり、据え置きと比べてややハードルが高いといえるでしょう。
ただ、一度天吊りにしてしまえば、故障やメンテナンスの機会がない限り、ずっと同じ位置で運用できるため、面倒なのは設置時だけと考えることもできます。
また、天吊りは自力での設置が難しいため、基本的に取り付け業者に依頼することになります。これは余計なコストがかかるデメリットというより、「機械は苦手」という人にとっては、手間を軽減するメリットといえるのかもしれません。もちろん、十分な技術、技能を持った取り付け業者に依頼することが前提になりますが、たとえばカシオ計算機ではプロジェクターの設置サービスも用意しており、ケーブルの布設や電源工事もプロに任せることができます。機材の購入から設置まで、一度に手配してしまえば、プロジェクターの導入を円滑に進められるでしょう。
天吊りのポイント
プロジェクターを天吊りにするときに、一番のポイントになるが設置場所です。どの位置に設置するのがベストか…ということは、プロジェクターの投映性能やスクリーンの大きさによって異なります。機種によってスクリーンまでの適切な距離が違ってくるため、条件によっては想定していた場所に設置できないこともあります。
また、電源の位置もプロジェクターの設置場所にかかわる重要なポイントです。電源がプロジェクターの設置場所から遠い場合は、天井周りの電源工事が必要になる場合もあります。ケーブル類は延長ケーブルを使用することもできますが、延長しすぎるとノイズが出やすくなるなど、投映に支障が出ることもあるため注意しましょう。
新築や改装の機会にプロジェクターを導入すれば、電源を含めケーブル周りの工事も一緒にできるため便利です。たとえば会議室をリニューアルするような場合は、同時に天吊りでのプロジェクターの導入も検討するよい機会になるでしょう。
いずれにせよ、天吊りでの設置は専門業者に依頼することが基本となるため、設置場所の選定も含めプロに相談しながら進めると安心です。
せっかく費用をかけて設置するので20000時間の長寿命光源や防塵設計のカシオの超短焦点モデル XJ-UT352WN や、多機能なアドバンスドモデル XJ-F211WN 、リーズナブルなエントリーモデル XJ-V110W ならランプ交換を気にせず、トラブルの不安も軽減できます。
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