カシオのプロジェクターで、前田式プレゼンが一段進化。

カシオの秒速投映プロジェクターは、念い(おもい)をより伝わりやすくする。前田鎌利さん:ソフトバンクアカデミア初年度第1位 株式会社 固 代表取締役

当時、日本では流行らないと揶揄された全面タッチパネル式のスマートフォンをいち早く日本で取り扱ったり、個性的なプランや大胆な買収戦略を躊躇なく行ったりと、世の中を驚かし続けるソフトバンクの孫正義氏。その孫氏に、いくつもの事業提案をプレゼンし、多くの承認を得るとともに、その腕を買われ、孫氏のプレゼンテーションの資料作りに携わっていたのが前田鎌利さんだ。
現在はプレゼンテーションの講師として、年間200を超える講演・研修をこなしながら、全国展開で書道塾を運営するというマルチな活躍をされている。そんな前田さんが、プレゼンテーションに必要不可欠なツールと位置付けているプロジェクターに、カシオのXJ-F210WNを選んでくださっているという。
プレゼンテーションのプロフェッショナルである前田さんがカシオのプロジェクターを選んだ理由とは。そして、カリスマ的なプレゼンテーションに、カシオのプロジェクターがどのように関わり、一助となっているのか。キャリアの歩みやその素性に迫りつつ、お話をお伺いした。

驚いたのは、立ち上がりの速さ。
電源を入れて、即投映できるから使いやすい。

XJ-F210WN

取材は、引越ししてまだ間もないという、東京都内の新オフィスで行われた。前田さんは、一般社団法人 継未-TUGUMI-を立ち上げ、全国で書道塾を運営しており、オフィスは書道教室を兼ねている。応接間は何と和室。障子越しの窓から柔らかな日が差し込む中、白い壁を静かに明るく照らしているのがカシオのプロジェクターXJ-F210WNだ。

「カシオさんのプロジェクターは、電源を押した後の立ち上がりがすごく速いので、すぐにスライドなどを見ることができます。これが良いですね。それでいて光量もしっかりしているので、こういう明るいところでも普通に見られます」

カシオのプロジェクターはレーザー&LEDハイブリッド光源を採用し、“秒速投映”を謳っている。電源を入れてから最短5秒で最大輝度での投映ができるのが特長だ。現在、プロジェクター市場で主流なのは、水銀ランプを光源に採用したタイプで、数十秒から数分という単位で待たされるのが普通なのである。

「あとは、一度電源を落としたあとの再投映がすぐにできるというのも助かっています。僕は様々な企業様からオファーを受けて、講師としてプレゼンテーション講習を行います。その際、演習問題を挟むのですが、今までは画面をブラックで投映していました。電源を切ると再投映に時間がかかるからです。カシオのプロジェクターなら、気軽に電源を落として、必要なときに再開できます」

これも水銀ランプモデルを使用していると気になるポイントだ。水銀ランプは性質上、一度電源を切るとクールダウンの時間が必要で、100秒待たされることもある。カシオのプロジェクターならそのイライラはない。

「以前、別の会社さんのポータブル式LEDプロジェクターを使っていたこともあります。立ち上がりはそこそこ良かったのですが、今度は光量が少なくて使いづらかったのです。このプロジェクターの立ち上がりは、比較にならないほど速く、そして明るい。この使いやすさは他にはありませんね」

前田さんにとって、プロジェクターとは会議室に据え付けられている単なる業務効率のための機械ではない。相手の心を動かすプレゼンテーションのためにはなくてはならないツールだ。

「プレゼンテーションで大切なことって、自分が何を伝えたいかということなんです。私は、“念”に“い”の送り仮名をふって“念い”(おもい)という言葉を使っています。念いとは、念です。その人が何を思って、何を伝えたくてプレゼンテーションを行うのか。それが大変重要なのです。そして、その伝えるという行為をよりスムーズに、的確に行うために、様々なツールがある。プロジェクターは、その中でも最終的なアウトプットを司っていますから、自ずと重要なポジションを担います」

営業時代に培った、“念い”を伝える大切さ。

「“念い”を伝える大切さについて、ちょっとしたエピソードがあります。僕はもともと学校の先生になろうと思っていたのですが、大学4年生のときに阪神淡路大震災があって。そのとき、連絡が取れない人も出てきたんです。当時はまだ携帯電話などのデバイスが発達していなかった。だから、それを普及させることに時間を費やしたいと思って携帯電話の事業に飛び込んだのです」

教育は年を取ってからでもできるので、一旦棚に上げたという前田さん。最初に就職したのは光通信。営業職に就き、携帯電話を売るべく営業に励んだ。

「最初はとにかく売れませんでした。そんな中で、ある企業の社長さんがお話を聞いてくれることになったんです。ところが、お話をしにいったら、その方が携帯電話の話を全く聞いてこない。『なんでこれをやっているの?』『どうしてこれを売っているの?』と、僕のことをずっと聞いていて。そんな感じで30分くらい話をしたあと、その方が突然『君から買うよ』と言ってくれたんです」

前田 鎌利(まえだ・かまり)

スペックなど、セールストーク的な話を全くしていないのになぜ、と思わず聞いてしまった前田さんに『そんなのはカタログを読めばわかる。それよりも、誰から、どんな思いを持っている人からサービスや商品を買うかが大事なんだ』と、その社長は話したそうだ。

「そのとき、カタログに書いてあることを流暢に読み上げたって、伝わらないんだ。自分の中にある念いをちゃんと伝えないと、相手の気持ちって動かせないんだ、ということを教えてもらいました。その出来事が、僕のプレゼンテーションで大切にしているコアのようなものになっています」

“念い”は、より多くの人に、
スムーズに伝えなければいけない。

前田さんの、念いを伝えるプレゼンテーション術を確固たるものにしたきっかけは、ソフトバンクアカデミアだ。孫氏が後継者発掘・育成を目的に立ち上げた機関で、様々な経営課題に対するプレゼンテーションを行う。2010年の開校時に前田さん自ら手を挙げ、募集人員200名の選抜試験に見事合格した。

「ソフトバンクグループ内で2万人。その中からの200人ですから、1%合格した感じです。社外からも募集をかけて、1万人中100人合格しました。」

驚くべきことに、前田さんは、ソフトバンクアカデミア内のプレゼンテーション評価で1位を取る。ここで得た経験について、前田さんはこう述べる。

前田 鎌利(まえだ・かまり)

「ソフトバンクアカデミアは、一人ひとりがプレゼンターであり、他のプレゼンターの評価者でもあります。一人を口説くのではなく、多くの人の賛同が得られないと1位にはなれないんです。だから、より多くの人の心を動かすためにはどうすれば良いのかという考え方ができるようになりました。また、プレゼンテーションは5分しか時間が与えられないので、限られた時間の中でどのように自分の念いを伝えていくのかを学ばせてもらいました。そのような経験を積ませていただく中で、孫さんに目をつけていただくようになったのです。何かあると声をかけていただき、多くのプレゼンテーションの資料を作らせていただきました」

2011年に行われたソフトバンクアカデミア特別講義「危機克服の極意」では、講演のテーマ決めから、話の切り口の提案、スライド作成に至るまで関わり、孫氏がそのストーリーに沿って講演をしたという。

「2013年にソフトバンクを退社してからは、書家としての活動を行いながら、プレゼンテーションクリエーターとして、より良いプレゼンテーションの仕方を広めるお仕事をさせていただいています。書家とプレゼンテーション講師は、一見まったく異なる職業のようにみえるかもしれませんが、実は人に何かを『伝える』という意味で共通しています。携帯電話だって人に言葉を伝えるためのツールですよね。僕の中心には、常に“伝える”という行為があるのです」

ソフトバンクアカデミア特別講義「危機克服の極意」の風景

カシオの秒速投映プロジェクターは、
念いをより伝わりやすくする。

前田 鎌利(まえだ・かまり)

念いを伝えるということに誰よりも強いこだわりを持っている前田さん。プレゼンテーションに使うプロジェクター選びはかなり重要だと言う。

「できるだけスムーズにプレゼンテーションができるプロジェクターをお薦めします。プレゼンテーションで説得しなければならない決裁者は、大変忙しい。長い話はできません。また、最近では働き方改革などで、会議に長い時間を割くことは許されません。いざプレゼンを始めようというときに、『プロジェクターを立ち上げますので、少々お待ちください』では、困ります。天気の話とか、枕の言葉をはさむことなく、すぐにプレゼンテーションに入っていける。これはすごく大事です。会議室で、直前に誰かがプロジェクターを使っていた場合は、再投映の時間もかなりのタイムロスになります。最短5秒で投映できるカシオのプロジェクターは、相手の感情をデザインしやすい。プレゼン成功の率も変わるのではないでしょうか」

「また、通信事業に携わってきた前田さんならではの、スピードについての考察も聞かせてくれた。

「デバイスの進化は、スピードの進化といってもいいかもしれないですね。手紙からFAXになり、電子メールに置き換わって、伝わる速度がどんどん上がっていきました。タイムラグが限りなくゼロに近づいていくんですね。それに比例して、念いはよりわかりやすく、伝わりやすくなっていく。プロジェクターも同じなのではないでしょうか。人にわかりやすく伝えるためにも、スピードが求められている、と感じますね」

前田さんの終わらない挑戦を支える
カシオの秒速投映プロジェクター。

本原稿執筆時点で計13万部を突破している前田さんの著作「社内プレゼンの資料作成術」、「社外プレゼンの資料作成術」(ダイヤモンド社)は、台湾語版、中国語版、韓国語版が出版されており、タイ語版の出版もまもなくだ。「いろいろな国でプレゼンテーションに悩まれている方が多いんだと思います」と語る前田さん。さらに、プレゼンテーションとは違った切り口のビジネス本を出版する予定もあるとのことで、今後の活動も精力的だ。だが、今の自分のプレゼンテーションの方法が、100%ベストだとは限らない、と前田さんは言葉を添える。今よりも、もっとわかりやすく、伝わりやすくしたい。そのために、いろいろな人たちのアイデアが集まるコミュニティを作り、サポートしあえる仲間を増やしたいとのこと。

自分の念いを伝え、人の心を動かす究極のプレゼンテーションを目指して、前田さんの挑戦はまだまだ続く。その挑戦を、カシオの秒速投映プロジェクターが支えている。

前田 鎌利(まえだ・かまり)

前田 鎌利(マエダカマリ)

書家/プレゼンテーションクリエイター

前田 鎌利(マエダカマリ)

1973年福井県生まれ。東京学芸大学卒業後、阪神・淡路の震災を機に通信業界(ジェイフォン、ボーダフォン、ソフトバンク)において17年にわたり従事。

2010年に孫正義社長(現会長)の後継者育成機関であるソフトバンクアカデミア第1期生に選考され年間第1位を獲得。

孫正義社長に直接プレゼンして幾多の事業提案を承認されたほか、孫社長のプレゼン資料企画・作成・演出などを手掛ける。

ソフトバンクグループ会社の社外取締役や、ソフトバンク社内認定講師としても活躍。2013年12月にソフトバンクを退社、独立。

ソフトバンク、ヤフー、ベネッセコーポレーション、SONY、JR、松竹、Jリーグ、JTなど200社を超える企業にて講演・研修を行うほか、全国でプレゼンテーション・スクールを展開。著書はシリーズ累計33万部を超える。書籍は中国語、韓国語、台湾語、タイ語などにも翻訳され海外での講演も実施。

著書:
「社内プレゼンの資料作成術」「社外プレゼンの資料作成術」「パワーポイント最速仕事術」「プレゼン資料のデザイン図鑑」「最高品質の会議術」(ダイヤモンド社)「最高のリーダーは2分で決める」(SBクリエイティブ)「社内プレゼンの攻略術」「ミニマム・プレゼンテーション」(すばる舎)「こどもプレゼン教室」(宝島社)


導入製品・ソリューション

XJ-F210WN

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