GP-500BP
- 生産終了
GP-500BP
- 生産終了
艶やかな光沢仕上げが醸す、ただひとつの気品。
ピアノを弾く時も、鍵盤カバーを閉じている時も、優雅な気品に包まれていること。
外観にはどこまでも格調高い美しさを求め、艶やかな光沢仕上げを施しました。グランドピアノの大屋根を開けた時のような豊かな音の拡がりを得られるよう、天板は開閉できる構造に。さらに世界的に有名な歴史あるピアノメーカー、C.ベヒシュタインとのコラボレーションの証であるゴールドカラーのプレート、脚元にはクロムドールドのパーツをあしらうことで、フラグシップモデルにふさわしい華やかさを与えています。
特長
Sound ~ AiR Grand音源
世界的かつ歴史的なピアノの音色を、心ゆくまで
永きにわたって、ピアノ史に燦然と輝き続けている3つのピアノがあります。ベルリン、ハンブルク、ウィーン。それらの地で生まれたピアノは、誕生から今日に至るまで、著名な作曲家やピアニストたちによって時代を超えて愛され続けています。彼らとともに数々のコンサートやレコーディングで活躍を重ねてきたその音色は、多くの馴染み深いピアノ曲を生み出してきました。
世界的かつ歴史的なそれらピアノの特長を、カシオは丹念に研究・分析。そうして、世界中で敬愛される音を3つの音色として表現しました。リストやドビュッシーら名だたる音楽家たちも賛美したピアノの響きを、GP-500BPで心ゆくまで堪能してください。
Berlin ~ベルリン・グランド~
輪郭がはっきりとして、落ち着きのある上品な音。透明感のある音と響きが、軽やかで色彩豊かな旋律を奏でます。印象派の音楽を演奏するのに適しています。
Hamburg ~ハンブルク・グランド~
迫力と力強さを備え、弦共鳴の多い華やかな音。表現幅が広く、多くのピアニストから愛される音です。あらゆる演奏、ジャンルにマッチします。
Vienna ~ウィーン・グランド~
迫力ある低域弦と、やわらかく美しい弱打が特徴的。豊かな表現力を持つ、重厚で落ちついた音です。古典派の音楽を演奏するのに適しています。
C.ベヒシュタインとのコラボレーションにより生まれた、珠玉の音色「ベルリン・グランド」
GP-500BPに内蔵された音色のひとつに「ベルリン・グランド」があります。輪郭がはっきりとして上品な、透明感のあるその音と響きは、カシオとC.ベヒシュタインの共同開発によって誕生しました。この音色を完成させるため、カシオはC.ベヒシュタインの最高峰マイスター・ピース「D282」モデルを分析。同社のピアノの開発責任者であるアルブレヒト氏と共に、カシオの技術センターで最終的な調整までを行いました。「ベルリン・グランド」は、その妥協のない開発によってついに創り出された珠玉の音色です。
唯一無二の響き、C.ベヒシュタイン
「ピアノ音楽は、ベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」ーー。クロード・ドビュッシーの言葉です。C.ベヒシュタインは、創始者カール・ベヒシュタインによって、1853年にドイツのベルリンで産声を上げました。美しくみずみずしい透明感、まるでシルクをなでるような鍵盤のタッチ、壮大でダイナミックな表現力、そして天使の声のような柔らかさ。その珠玉の音色は、時代を超えて世界中の人々に愛され続けています。
至福の演奏体験を提供する、徹底した音づくり
[ AiR Grand音源 ]
GP-500BPに取り入れた3つのピアノは、それぞれの独自の特徴があります。音色や響き、そして鍵盤を弾いた時の音の返り。どれを取っても異なる性質を持つ3つのピアノの魅力を存分に表現するためには、ひとつの鍵盤の音に3つの個性を持たせる必要がありました。
カシオがこだわったのは、個々のピアノを弱音から強音まで余すところなく演奏できる性能の実現、そしてより広い表現幅です。音の波形を時間の経過とともに変化させるマルチ・ディメンショナル・モーフィング技術と、演奏している状況に応じた共鳴の量や組み合わせを制御する弦共鳴システム。この2つの技術を含んだGP-500BPのAiR Grand音源により、単に良い音を奏でるだけでなく、ピアニストに至福の演奏体験をもたらす音づくりが可能になりました。
- AiR = Acoustic & Intelligent Resonator
弾き手の感性を音にする自然な音色変化
[ マルチ・ディメンショナル・モーフィング ]
グランドピアノの音色が弾き方や時間によって変化するように、音の波形をなめらかに変化させる技術が「マルチ・ディメンショナル・モーフィング」です。打鍵の強弱や時間の経過による変化を三次元的にきめ細かにコントロールすることにより、優しく繊細な
ppp
(ピアニッシッシモ)から力強い
fff
(フォルテッシッシモ)にクレッシェンドする際などにも自然な音色変化を提供することができます。
GP-500BPでは、この技術を3つのピアノそれぞれに適した音色変化を得られるようにチューニングしました。それにより、各ピアノにおける繊細なタッチのニュアンスまで、弾き手の意のままに表現できるようになりました。
共鳴音による豊かで深みのある響きへ
[ 弦共鳴システム ]
グランドピアノの音は、様々な共鳴(レゾナンス)によって豊かで美しい響きを生み出します。天然素材を多く使うために温度や湿度変化に影響を受けやすく、“生きもの”と表されることがあるピアノは、品質を保つために定期的なメンテナンス=調律が必要です。特にフルコンサートグランドは、すべての弦が完璧なバランスで保たれていないと豊かな共鳴を得られません。ハンマーが直接打たない弦までも調律を施さないと、共鳴がかえって雑音に聴こえてしまうこともあるほど繊細なのです。
カシオの弦共鳴システムは、演奏している状況に応じたレゾナンスの量や組み合わせを制御することで、グランドピアノの弦共鳴を徹底的に追求。フルコンサートグランドの豊かな弦共鳴をいつでも得ることができます。また、88鍵それぞれにフィットした響きを与えることによって、ダンパーペダルを使用した際に生じる様々な弦共鳴なども、自然で心地よい演奏となっています。
さらに、ダンパーの影響を受けることなく常に共鳴する「アリコートレゾナンス」「オープンストリングレゾナンス」というこだわりの共鳴音も備え、より豊かで深みのある響きを実現しています。
音域で異なる発音タイミングを表現
[ ハンマーレスポンス ]
グランドピアノは音域ごとに弦を叩くハンマーの大きさに違いがあります。そのため、同じ強さで鍵盤を弾いても、音域によって発音タイミングが微妙に異なります。GP-500BPの鍵盤システムでは、そうした音域ごとに異なる発音タイミングの違いを徹底追求。さらに、弾く強さに応じて異なる発音タイミングの違いまでも丁寧にシミュレートしています。
離鍵時の響きのニュアンスまで表現
[ キーオフシミュレーター ]
鍵盤から指を離す速さによって、音の余韻の長さや表情が変化するグランドピアノ。AiR Grand音源では、そうした離鍵時の響きのニュアンスまで追求。奏者の指から伝わる繊細な感性をも表現できます。
構造上の特徴的な音も表現
[ 機構音システム ]
例えば、鍵盤を離した時にダンパーなどの機構が元の位置に戻る音が聴こえるように、グランドピアノは構造上のメカニカルな音も一緒に発します。「ダンパーノイズ」「ペダルアクションノイズ」「キーオンアクションノイズ」そして「キーオフアクションノイズ」。これらの機構音までも取り入れることで、アコースティックな響きを追求しています。
グランドピアノを演奏する臨場感と表現力を
[ グランドペダルシステム ]
グランドピアノを弾く時の臨場感を味わえるよう、例えばソフトペダルで鍵盤 が横にずれる機構音などペダル機構がたてるわずかな音、「ペダルアクションノイズ」を再現しています。また、グランドピアノのダンパーペダルの動作を分析。踏み込み量に対する動作開始位置や効果のかかり具合を再現することで、グランドピアノにより近い操作性や踏み応えを実現しました。さらに、奏者の好みで効果のかかりだす踏み込み位置を調整できるハーフペダルポジションも設けています。
原音に迫るクオリティで再生できる
[ ロスレス・オーディオ・コンプレッション ]
通常、デジタルピアノでは音の波形データを内部メモリーに圧縮して記録。それを発音時に再び伸張してピアノ音を再生します。そのため、再生音はMP3などの圧縮オーディオと同様に、原音からはどうしても劣化してしまいます。AiR Grand音源では、先進の圧縮技術である「ロスレス・オーディオ・コンプレッション(可逆圧縮伸張方式)」を採用。これにより、原音の波形のクオリティを劣化させることなく、3つのグランドピアノ音色を再生でき、アコースティックに迫るピアノ音での演奏が楽しめます。
Sound ~ 音響
立体的な音響による豊かで上質な音空間の創出
GP-500BPは、グランドピアノと同様の音響空間を実現するため、その原理をもとに開発されたグランドアコースティックシステムを搭載。これにより、グランドピアノのような上下左右に拡がる豊かで上質な音空間を創出することに成功しました。
また、演奏者がこの音響をより立体的に実感できる機能として、グランドピアノの前に座って演奏する臨場感そのものを味わえる「プレイヤーズ・ポジション」、自分の演奏を聴衆の位置から聴いているような効果を得られる「リスナーズ・ポジション」、有名コンサートホールのような特別な場所で弾いている感覚を演出できる「ホールシミュレーター」を搭載。GP-500BPならではの音の伸び、拡がり、深みを様々な角度から味わうことができます。
立体感と深みのある音響を
[ グランドアコースティックシステム ]
カシオは、グランドピアノの構造や音の拡がり方を徹底的にシミュレート。フルコンサートグランドを含むグランドピアノの音は、響板から上下に拡がります。その音響を再現するために、GP-500BPは上向きに2つ、下向きに2つのメインスピーカー、さらに演奏者に向けた2つのツイーターの、計6つのスピーカーを配置。この6つのスピーカーの設置位置と音の通り道を工夫することで、上から聴こえる音は上から、下から聴こえる音は下から拡がっていくという、グランドピアノと同様の音響を再現しました。天板からの反射音や鍵盤機構を通って聴こえてくる音なども活かし、演奏者を包み込むような立体感と深みのある音響を実現しています。
大屋根の開閉による広がりのある響きを
[ 天板開閉構造&リッドシミュレーター ]
大屋根を開閉することで音量や音質が変化するグランドピアノのように、GP-500BPの天板は開閉可能な構造を持っています。この天板開閉構造により、グランドピアノの大屋根を開けた時のような豊かで拡がりのある演奏が可能になりました。また、音源部には、大屋根の開閉量に伴う音色変化をデジタルでシミュレートするリッドシミュレーターも搭載。開閉量の設定を選択することで、好みのピアノ音による演奏を楽しめます。
- 本体の天板を開閉してもリッドシミュレーターの設定値は変化しません。
有名ホールの音響特性での演奏体験
[ ホールシミュレーター ]
透明感のある端正な響き、伸びやかで華やかな響きーー。世界的に有名なコンサートホールの音響をシミュレートし、その音響特性を体感できるホールシミュレーターを12種類搭載しました。先進のデジタルシグナルプロセシング技術による臨場感あふれるサウンドを堪能できるホールシミュレーターに、それぞれ4つのポジションを用意。「プレイヤーズ・ポジション」と「リスナーズ・ポジション(3種)」、計4つの位置でのサウンドを疑似体験することができます。大きなホールのステージで演奏している時、自分に音がどう聴こえるのか。その演奏は、客席からはどう聴こえるのか。有名ホールさながらの演奏体験を堪能してください。
ホールシミュレーターリスト
1.ROOM 2.SALON 3.N.Y. CLUB 4.SCORING STAGE 5.DUTCH CHURCH 6.STANDARD HALL 7.OPERA HALL 8.VIENNESE HALL 9.L.A. HALL 10.BERLIN HALL 11.FRENCH CATHEDRAL 12.BRITISH STADIUM
小さな音量でも快適な演奏感を
[ ボリュームシンクイコライザー ]
ご自宅で、また夜間など、音量を抑えて演奏する場合に役立つのがボリュームシンクイコライザーです。一般的に音量を小さくしていくと低音と高音が聴き取りにくくなります。ボリュームシンクイコライザーは音量を小さくすると自動的に低音と高音を補正。音量の大小にかかわらず、すべての音域においてバランスのとれた音で快適に演奏することができます。この機能は音量つまみを中央よりも小さくした場合に作動します。
自然な音の拡がりを実現
[ ヘッドホンモード ]
ヘッドホンモードは、ヘッドホンを使用すると自動的に音質を補正。アコースティックピアノを弾いている時に耳に届くような、より自然な音の拡がり方を再現することで、心地よい演奏を可能にします。
Touch ~ 鍵盤
[ ナチュラルグランドハンマーアクション鍵盤 ]
奏者の繊細なタッチがそのまま音になるような、グランドピアノの表現力や弾き応えをーー。その実現のため、GP-500BPは木製の鍵盤を搭載しました。木材には、良質なオーストリア産のスプルース材を採用。これに、グランドピアノと同じ乾燥・加工を施したものを鍵盤としています。また、グランドピアノの弾き応えに大きく関係するハンマーの動きを徹底的に研究し、押した鍵盤を音に変えるアクション機構のためには、力学的に同じ構造のアクション機構を開発しました。
この木製鍵盤と独自のアクション機構の融合が、鍵盤を押した時のエネルギーの変化、すなわち指先のニュアンスをより敏感に伝えることを可能にしています。さらに、鍵盤の表面もグランドピアノと同等の素材を使って仕上げることで、指にしっくりなじみ、すべりにくく弾き疲れしない感触にこだわりました。これらにより、トリルや同音連打、一瞬の動きや速いパッセージを意のままに操る演奏性や、ピアニッシモでの繊細な色づけ、多彩なタッチをそのまま音にする表現力を実現しました。
C.ベヒシュタインのグランドピアノの鍵盤と同じ素材である、良質なオーストリア産のスプルース材を使用。
鍵盤とハンマーの動きは、グランドピアノと力学的に同様の構造を採用。優れた連打性を実現し、より繊細な表現を可能にしています。
鍵盤を押し下げる時に指が受ける荷重の変化が極めてグランドピアノに近くなるように調整。
Experience ~ 演奏体験
ピアノにまつわる物語を追体験
[ シーン ]
シーン機能は、名作曲家やピアニストにまつわるエピソードから想起される演奏シーンを参考に、音色、響き、残響など様々な設定の組み合わせをプリセットしています。例えば「Chopin」というシーンなら、音色はベルリン・グランド、ホールシミュレーターはサロンなど、ショパン等に代表されるロマン派音楽を演奏するのに適した音が得られるセッティングが施されています。作曲家や音楽ジャンル、音色などをテーマに用意したシーンは全15項目。さらに、音色や曲のタイプなどを変更して、自分好みの設定ができるユーザーシーンも10項目まで登録することができます。
プリセットシーンリスト
1. Chopin 2. Beethoven 3. Debussy 4. Liszt 5. Satie 6. EZ Listening 7. Jazz 8. Baroque 9. Toccata&Fuge; 10. Ragtime 11. Lesson 12. Concert 13. Listener 14. Extreme Demo 15. Default
オーケストラとピアノのアンサンブルを実現
[ コンサートプレイ ]
コンサートプレイは、収録したオーケストラの臨場感ある生演奏をバックに弾くことで、まるで共演しているような気分を味わうことができる機能です。また、コンサートプレイの曲は、再生、一時停止や早送り、早戻し、A-B区間リピートが可能。さらにテンポも80%の速度に下げることができるなど、難しい曲も練習しやすくなっています。
搭載曲リスト
1. ピアノコンチェルトNo.1 作品23 第1楽章 2. 雨だれの前奏曲 3. 交響曲No.9より 歓びの歌 4. ジュ・トゥ・ヴ 5. モルダウ 6. カノン 7. ピアノソナタ 作品13〔 悲愴〕 第2楽章 8. かなしい歌 9. 主よ、人の望みの喜びよ 10. 展覧会の絵「 プロムナード」11. ピアノソナタK.331 第1楽章 12. だったん人の踊り 13. ピアノコンチェルトNo.20 K.466 第2楽章 14. ヴァイオリン協奏曲 作品64 第1楽章 15.ヘ調のメロディー
Features ~ 多彩な機能
2人でのピアノ練習に[ デュエット機能 ]
鍵盤の中央から右側と左側で同じ音域に設定することが可能。親子や、先生と生徒など2人でお互いの音を聴きながら練習できます。
自分の演奏を持ち歩ける[ オーディオレコーディング機能 ]
市販のUSBフラッシュメモリーにオーディオデータ(44.1kHz WAVフォーマット)として演奏を録音し、パソコンで再生したり、CDにしたりすることができます。また、本体内蔵メモリーに録音されているデータを再生しながら鍵盤演奏すると、その内容も一緒にUSBフラッシュメモリーに録音できます。
- CDの制作には、市販のソフトを必要とする場合があります。
レッスンのチェックに[ 録音機能 ]
自分の演奏を録音して聴くことで、演奏中には気づかなかった間違いやテンポの乱れを確認することができます。
練習に欠かせない[ メトロノーム機能 ]
演奏速度を正しく保つ練習に欠かせないメトロノーム機能。拍子やテンポの設定が可能です。
多彩な演奏スタイルに対応[ レイヤー機能/スプリット機能 ]
レイヤー機能を使えば、2種類の音色を重ねて演奏することが可能。またスプリット機能によって低音域と高音域で音色を分けることもできます。
誤操作を防ぐ[ 操作ロック ]
ボタン操作をロックし、誤った設定変更を防止します。