2015年に40周年を迎えた『アガペチャーチ土岐』では、老朽化した会館のリノベーションを実施し、2016年7月にリニューアルオープン。新たな映像システムの要となるプロジェクターには、アドバンスドモデルXJ-F210WNを採用。水銀ランプから半導体光源への切り替えにより、省エネ・省メンテナンス化を図るとともに、天吊り設置やマルチ接続に対応するなど、使い勝手も大幅に向上。毎日の活動に幅広く活用している。
半導体光源の長寿命、省エネ、省メンテナンス性を高く評価
地域に密着したアットホームな教会として、小さなお子さまから年配の方まで、多くの人が集う『アガペチャーチ土岐』。2016年4月から大規模なリノベーションを行い、施設の老朽化対策やバリアフリー対策に取り組んできた。それに伴い、設備機器の刷新も推進。なかでも力を入れているのが、集会やイベントなどでの活用度が高い映像・音響システムだ。カシオのプロジェクターを導入した経緯について、教会の管理運営に携わる、栗崎桃太郎氏に話を聞いた。
「リノベーションは約3ヶ月をかけて行われ、2016年7月に完成。建物だけでなく、設備の老朽化も進んでいたため、照明や映像に関する機器も、すべて見直しを行いました。その際、照明はすべてLED電球に切り替え。同じ発想で、プロジェクターもLED化できないものかと検討したのが、そもそものきっかけです。」
「調べてみると、カシオが半導体光源を使用したプロジェクターを出していることが判明。体感キャンペーン中とのことで、実機の貸し出しを申し込みました。LEDといえば省エネ、という程度の認識しかなかったので、投映輝度などのスペックが心配でしたが、実際に使ってみると、今までのプロジェクターと遜色ないどころか、明るさも鮮明さも桁違い。とくに動画再生時の高精細な画質には驚きましたね。スタッフの評判もよく、すぐに本採用が決まりました。」
従来のプロジェクターは、光源に水銀ランプを使用するタイプ。過去に一度ランプ交換を行い、トータルで約7〜8年使ったという。また、OHPも5〜6回ランプ交換を繰り返し、いまだに現役で使用しているとのこと。いずれも機種が古いため、適合ランプがなかなか見つからないのが悩みの種だった。その点、カシオのプロジェクターは、光源寿命が約20,000時間と長く、ランプ交換の手間やコストを抑えることができ、安心して長く使うことが可能だ。
「プロジェクターもOHPも、ランプ交換の頻度はそう多くはなかったのですが、いつか交換しなくてはいけないという意識が常に頭の隅にありました。しかし、カシオのプロジェクターは、一度購入すれば消耗品の心配をすることなく使い続けることができる。これは大きなメリットだと思います。」
また、半導体光源は水銀ランプに比べて消費電力が少ないのも利点のひとつ。いままでと同じ使い方ながら、月々の電気代が下がったと、栗崎氏もその効果を実感している。さらに、イニシャルコストも、想定よりリーズナブルだったとのこと。導入に際して、コスト面での課題は、比較的スムーズにクリアできたという。
天吊り&マルチ接続で、多彩な投映スタイルに対応
プロジェクターをリプレイスする際、LED化と並んで検討されたのが、天吊りでの設置と無線接続も含めたマルチ接続への対応。いずれも、より利便性の高い投映環境を実現するのが狙いだ。
「今までは、投映のたびにプロジェクターを所定の位置に移動・設置し、ノートPCをコードで接続。その後、ピントや画角を調整する必要がありました。そこで、リフォームを期に、プロジェクターを天吊りすることで、この問題を解消。さらに、ノートPCとの接続も無線で行えるようにしました。」
これにより、準備や後片付けの手間がなくなったのはもちろん、部屋のどこからでも映像をコントロールすることができるようになり、自由度の高いプロジェクター活用が可能になったという。
「投映するのは、賛美歌の歌詞カードがメイン。そのほか説教の際に聖書を投映したり、イベントの案内を投映したりするのにも使います。コンテンツは、市販のもの、パワーポイントで自作したもの、インターネットの動画など、様々なものを活用。また、デバイスも、ノートPC、DVDプレーヤー、タブレットなど、多岐にわたります。イベントの際は、各自が機材を持ち込むことも多いので、プロジェクターも、なるべく多くの端子が搭載されている機種を選びました。」
その結果、導入されたのがアドバンスドモデルのXJ-F210WN。3500ルーメンWXGA対応で、COMPUTER端子、ビデオ入力端子に加え、HDMI端子×2、音声出力端子などを搭載している。当施設では、これらの端子を壁面に外付けし、さらには本体の電源を壁面のスイッチで操作できるよう配線工事を実施。音声出力は、内蔵と外付けのスピーカーを使い分けできるよう工夫しているとのことだ。
「普段の礼拝では、ノートPCを無線接続で使うことがほとんどですが、チャペルコンサートやクリスマスイベントなど、不定期で様々な催しがあるため、使える機材は多いに越したことはありません。その点、XJ-F210WNには、必要な端子が揃っているので助かります。」
「また、明るさも十分で、部屋の照明を落とすことなく使えます。本体の電源を入れてから画面が映るまでの時間が早いのもいいですね。このプロジェクターを使い始めてから、投映中にストレスを感じたことは一度もないくらい。いまでは、教会の活動に欠かせない存在になっています。」
幅広い世代に受け入れられる教会として、地域に根ざした活動を続ける『アガペチャーチ土岐』。その取り組みに、XJ-F210WNは多彩な機能でフレキシブルに対応。これからも映像システムの要として、50周年の節目に向けて新たなスタートを切った当教会を支えるべく、さらなる活躍が期待されている。