Honda Cars北陸は、石川、富山、福井3県に25店舗を展開するホンダ正規ディーラー。なかでも犀川大豆田店は、風光明媚な犀川沿いに位置し、花見や花火のシーズンには敷地を一般開放することもあるほど、お客様とのふれあいが多いショップだ。そんな同店に導入されたのがXJ-V1。店内プロモーションへの活用のほか、スタッフのミーティングにも使用するなど、ショールーム運営に欠かせない存在として日々活躍しているという。店長の津島氏に話を聞いた。
サイネージによる店舗演出にXJ-V1が活躍
Honda Cars北陸 犀川大豆田店は、目の前を犀川が流れる絶好のロケーションのもと、幅広い年代のお客様が訪れるフレンドリーなショップ。ユーザーとの末永いおつきあいはもちろん、地域の人々とのコミュニケーションも大切にしているという。また、福祉という視点から、クルマの販売を通じて社会に貢献することをめざした店舗として、オレンジディーラーマスター店に認定。専門知識を備えた介助専門士の資格取得スタッフも2名常駐している。そのひとりが、店長の津島健一氏だ。
「当店には若い人から年配の人まで、様々な年齢層のお客様がいらっしゃいます。ご来店されたすべてのお客様に、来てよかった、買ってよかったと心から思っていただけるようスタッフ一同心がけており、その一環として、店内にキッズスペースやマッサージチェアを設置。お客様にゆっくりとくつろいでいただける空間づくりに力を入れています。もちろん車いすも常設し、高齢者やお体の不自由な方のお役に立てるような配慮もしています。」
その言葉通り、広々とした店内は、はじめての人でも気軽に立ち寄り、なんでも気兼ねなく相談できる解放感がある。そんな同店の雰囲気づくりに一役買っているのがXJ-V1だ。
「エントランスを入ると、正面に地下のサービスピットに続く階段スペースがあるのですが、その壁面を店舗演出に活用できないものかと以前から考えていました。いままでは絵やポスターを掲示していたのですが、お店に来たお客様が最初に目にする場所なので、インパクトのあるプロモーション映像を流したかった。その点、プロジェクターなら大画面で表示でき、お客様をお迎えするという意味でも大きな効果があります。」
同店では、無線LAN対応のセットトップボックスを利用し、タブレット内のコンテンツを任意の液晶TVでミラーリング表示するシステムを構築している。手元のタブレットで表示する端末を指定するだけで、店内のどこからでも映像を流すことができる仕組みだ。今回の導入は、この映像配信の環境に、プロジェクターを追加したという形になる。
「このシステムを使うには、プロジェクターとセットトップボックスをHDMIケーブルで接続する必要があります。そこで、プロジェクターを選ぶ際には、本体にHDMI端子が付いていることが必須条件でした。XJ-V1にはこの端子が備わっており、外部スピーカーで音声出力にも対応しているので、他の液晶TVと同様の使い方で映像を表示することができます。」
投映する映像コンテンツは、主にメーカーからダウンロード配信されるプロモーション映像を使用。新車やキャンペーンの告知がスタイリッシュな映像で流されると、殺風景になりがちな階段スペースの壁面が、店内演出の一等地に生まれ変わった印象になる。お客様へのアテンション効果が高いのはいうまでもない。
スタッフミーティングをはじめ、様々なシーンでのビジュアル活用を支援
セットトップボックスの活用で、プロジェクターとタブレットをワイヤレス接続する自由度の高い投映スタイル。その活用法は、店舗演出だけにとどまらない。毎朝行われるスタッフミーティングにも、XJ-V1が使用されているという。
「タブレットには、プロモーション用の映像コンテンツだけでなく、店舗業務に使用するツールも入っており、その日の作業予定やお客様の来店予定をスケジュール画面で確認することができます。いままでは、タブレットを片手に業務連絡などを口頭で行っていましたが、XJ-V1を活用することでスタッフ全員が同じ画面を見ることができ、ミーティングの進行がよりスムーズになりました。」
その際、津島氏が高く評価しているのが、XJ-V1の起動スピードだ。電源ONからわずか数秒で最大輝度の投映ができるため、待ち時間のストレスなく、開店準備に追われる朝の忙しい時間を有効活用できる。その他、クールダウン不要で電源をOFFにできるなど、すべての操作がシンプルで、誰もが気軽に使える点に魅力を感じているそうだ。
「はじめてセッティングする際、マニュアル操作のズームやピント合わせに多少てこずりましたが、固定設置のため一度設定してしまえば気になりません。普段の操作は電源をONにするくらい。もちろん、スタッフから使いづらいといった声を聞いたこともありませんね。」
「いまでは、開店前のミーティングで使用し、営業時間になるとコンテンツを切り替えてプロモーション映像を流すのが日課になっています。まさに、1台2役の活躍ぶりですね。1日のうち5時間から10時間は使用しているでしょうか。ランプの寿命が気になるので、映像投映は週末のみに限定することも考えましたが、ハイブリッド光源なら約20,000時間使えるということなので、毎日でも安心して使用できます。」
また、高圧水銀ランプを使用するモデルに比べ、長時間使用しても本体が熱くならず、防塵構造を採用し埃による影響を低減できるのもXJ-V1の特長のひとつ。同店のように、フロアに直置きし、長時間使用を前提としたヘビーユースにもしっかりと対応できる。
「輝度に関しては、明るいに越したことはありませんが、現状でもほぼ満足できるレベルです。それより、解像度が高く、画像がはっきり見えるのがすばらしいですね。半遮光タイプのロールスクリーンにリア投映し、ウインドウサイネージとしての活用も試してみたのですが、周囲が暗くなると映像がより鮮明になり、外から見える見栄えもなかなかのものでした。」
無線LANネットワークを軸に、店内プロモーションからスタッフミーティングでの活用、ウインドウサイネージまで、多彩なビジュアル活用を支えるXJ-V1。これからも、よりよい店づくりのために、活躍の場を広げそうだ。