言葉だけで伝えるより、映像も見せたほうが理解は早いです。電源を入れてから最短5秒で起動するスピーディーなところも助かっています。

3年1組 鈴木 肇恵 先生

3年1組担任 鈴木 肇恵 先生

3年1組を受け持つ鈴木肇恵先生。活用法としては佐藤先生と同じく、デジタル教科書、子どもたちのノートや教科書、実物の資料などの投映が主である。

「国語や算数では、デジタル教科書の内容をプロジェクターで映し、大事なところにマーカーを引いたりして授業を行っています。社会科ではインターネットに接続して、地図で学区を確認したり、総合的な学習の時間では、昨年度の3年生がどんな活動をしていたかを写真で説明したりしています。やはり、言葉だけで伝えるより、映像も見せた方が子どもたちの理解は早いです。」

プロジェクターを使った授業で特に効果があると感じるのは、動きや手順を視覚的に伝えたいときだという。

「国語の授業で新出漢字を教えるとき、書き順をアニメーション表示でスクリーンに投映できるので、子どもたちにわかりやすく伝えられます。教える側としても、書き順を見せている間に、子どもたちの様子を確認する余裕もできるので助かっていますね。」

すべてをデジタルコンテンツでまかなうのではなく、実物の教材や道具をうまく使って授業を進めることも重要だと鈴木先生は述べる。

「そろばんの授業では、使い方を実際に見せることが必要です。そんなときは書画カメラを使い、実物のそろばんを大きくスクリーンに投映します。そうすると、そろばんの玉をはじく細かい動きを説明しやすいんです。鍵盤ハーモニカなどでも、指を置くところをわかりやすく示すことができます。」

かける数やかけられる数が0の時の計算のし方を考える授業。つまずきやすい問題をスクリーン上でわかりやすく解説

使いこなせば大変便利なICT機器だが、従来の環境に慣れている先生だと、使い方に戸惑うこともあるだろう。しかし、機械が得意な方ではないという鈴木先生も、カシオのプロジェクターの扱いやすさには太鼓判を捺す。

「普通のプロジェクターだと、投映距離を確保しなくてはいけないので、設置位置を後ろにしなくてはいけないし、設置のたびに位置や角度を調整しなくてはいけませんでした。後ろから見えづらくなってはいないかなど、気を配っています。どのケーブルをどこに挿したらいいのかも迷ってしまいます。このプロジェクターは超短焦点型ということで、黒板のすぐ近くに置くことができますから、常時設置が可能です。」